【知っていますか?】錦織以外の日本人テニス選手の獲得賞金
こんにちは。
先日、Numberというスポーツ誌で「2017テニス開幕特集」というのがされていたので読んでいたのですが、その中でも興味深い記事があったのでご紹介します。
その名も「テニスプロ、その格差社会」。スポーツジャーナリストの井山夏生氏が書いたコラムです。
記事冒頭で紹介されていたのが、グランドスラム大会の賞金。
2016年度の全米オープンの賞金総額は4630万ドル(日本円で約53億円)。
全米の場合、2012年度の賞金総額は2550万ドル(日本円で約29億円)だったらしく、わずか5年間で賞金総額が倍増しているのですね。
全米に限らず、グランドスラム大会の賞金総額は年々増加しているようです。
増えた要因は何なのでしょうか。気になりますね。
賞金総額が増えたことにより、優勝賞金も増額。
全米オープン2016の優勝者であるスタン・ワウリンカが受け取った優勝賞金は350万ドル(日本円で約3億5000万円)でした。これは全米オープン史上最高額だそうです。
…とまあ、グランドスラムの優勝賞金が破格であるのは前々から知っていたので、さほど驚くことではありませんが。
私が驚いたのは、「日本人男子獲得賞金ランキング」。
錦織の獲得賞金が破格で、日本人トップであるのはみなさんご存知だと思います。
しかし2番目となるとどうでしょう? なかなか想像つかないですよね。
そんな気になるランキングがこちら↓(抜粋して紹介します)
<男子獲得賞金ランキング/2016年>
1位 錦織圭 (5位) $4,806,748(約5億4000万円)
2位 西岡良仁 (100位) $293,618(約3300万円)
3位 ダニエル太郎(127位) $272,208(約3000万円)
4位 杉田祐一 (112位) $234,103(約2600万円)
5位 添田豪 (126位) $104,599(約1200万円)
9位 内山靖祟 (235位) $48,834(約550万円)
※選手名の右の( )内は2016年12月5日付ATPランキング
いかがでしょうか?
錦織の5億越えはすごいですね・・・ 彼の場合、2015年には賞金に加えて約18億円のスポンサー料も得ているそうです。
2位の西岡や3位のダニエル太郎も、錦織との差は開くものの、3300万円はすごい。
それに対し、9位の内山靖祟は550万円と、大きく下がります。最近デ杯などで活躍しているイメージ もありますが・・・
この獲得賞金ランキングをみて、高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれだと思いますが、私は低いと思いますね。
年間を通じて世界各地で行われる大会に出場するため、飛行機代や宿泊代は高額。
井山氏によれば、ツアーを1年間回るためには、最低でも500万円はかかるそうです。
加えて、コーチやトレーナーを帯同するとなると、彼らを雇うお金も必要になりますね。
もちろん、プロの場合、スポンサー契約をしていたり企業に所属している場合がほとんどのため、獲得賞金だけで生活している訳ではありませんが。
とはいっても、私たちが「プロ」と聞いてイメージする"華やかなイメージ"というのは、世界ランキングでも100位に入るような"トッププロ"にしかあてはまらないのかもしれません。
<参考>
ナンバー1月26日号 pp.64-65
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